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パソコンにとって代わるのはゲーム機ではなく、携帯電話ではないかとの見通しを述べこのように見てくると、プレステ2が将来的にパソコンにとって代わり得る可能性は十分ありえる。パソコンといってもかつての大型コンピューターが小型化したものであり、そのパソコンもデスクトップ(卓上型)型からノート型へ、さらにシャープのザウルスに代表される携帯型へと小型化しつつある。
携帯電話も高機能化が進み、カラー液晶画面を採用し、インターネット接続が可能で、iモードを利用すれば金融取引や決済端末ともなり、さらに近い将来においてテレビ会議やテレビ放送が見られるまでになる。
このように見てくると、すでに携帯電話はパソコンといえるのかもしれない。
だからこそ、K木もネットワーク環境の一つとしての携帯電話を重視し、NTTDモと業務提携に踏み切ったのだ。
プレステ2はもはやゲーム機でない。
だからといってパソコンでもない。
家庭におけるネットワーク端末であり、複合的に楽しむことのできるエンターテインメント機という表現がピッタリであろう。
ざらに、ただし書きをつけるとすれば、「子供の」ではなく「大人の」ということである。
すでに米国においては「大人ゲーマー」が急増しているという。
業界団体である米インタラクティブ・デジタル・ソフトウェア協会(IDSA)の調べによれば、家庭用ゲーム機ユーザーの平均年齢は年々上がっている。ちなみに、プレステ2の購入ユーザーは、発売1カ月後の調査では約40%が20歳以上であり、しかもその3分の1は30歳以上だった。
弘年暮れのプレステ1の発売時には、仙歳以上の購入者が2%前後であったことから見れば、日本でも間違いなく大人の「ゲーマー」、インターネットを楽しむ人達が急増していることを物語っている。
パソコンOS(基本ソフト)「ウィンドウズ」の圧倒的なシェア(市場占有率)を持つソフトメーカーが、なぜゲーム機というハードウェア分野に本格的に参入するのだろうか。
MSは「XBOXで逆襲をかける「プレステ2」が発売された時期を見計らったかのように、企業分割問題で揺れているMSが、ゲーム機市場に新規参入することを明らかにした。
マィクロソフトが開発する家庭用ゲーム機は、名称を「XBOX(エックス・ボックスと(仮称)といい、2001年秋の発売を予定している。
この発表(2000年3月米国と同時に、東京都内でも行なわれたのは、世界のゲーム市場の約8割をも席巻している日本メーカーへの、MSの強い意思表示と受け止めてよいだろう。
MSは、パソコンと同じく、ゲーム機分野でも世界で最も競争が激しい日本市場を攻略することが、何よりも必要であることを十分に熟知既存のOSをはじめとする関連ソフトは、すべてパソコンメーカーに供給してきており、MS自身がハードウェアを開発し、その中に自社のソフトを組み込んで製品として市場に販売するようなことはこれまでなかった。
パソコンの製造は、マイクロプロセッサー(MPU)はインテル、OSはMSが手掛け(両社の強力なパートナーシップは”ウィンテル”と呼ばれている)、これを核にしてキーボードや外部の管体を日本や台湾のメーカーが生産するという役割分担があった。
“ウィンテル”の2社はパソコンビジネスの業界標準(デファクト・スタンダード)技術を完全に握ってきている。
それにもかかわらず、MSが21世紀の初頭に、自ら開発したゲーム機を販売するという。
それもパソコンソフト事業に続く大きな事業を目指している。
MS会長兼チーフソフトウェアアーキテクトであるB・Gは、「MSはこれまでも家庭に向けて優れたソフトウェアを提供すると常に約束をしてきた。
次はわれわれの持つ最先端技術を生かし、新しいゲーム専用機を提供する予定である。
ゲーム開発者にとっても、”XBOX”はいままでにない新しいゲームを生み出すことから、大きな刺激となることは間違いない」と語っている。
同社のリック・トンプソン副社長は、「あくまでゲーム機として最高のハードウェアを提供していくのが目的である。
プレステ2よりも映像のきめ細かさなど、3倍以上のパフォーマンス(性能)を実現したい。
プレステ2程度の性能のゲーム機ならば、もっと早く出せた。
XBOXは大容量のハードディスク装置と高速ネット接続によって、これまでのゲームの常識を覆したい。
MSは過去筋年間、業務用ソフトを販売してきたが、的年から事業のターゲットを変え、事業戦略の見直しを決断した」と、語っている。
事業戦略の見直しで、家庭市場にターゲットを絞り、その第一段となったのがゲーム機の開発というわけだ。
当然のことながらプレステ2を強く意識し、それよりもはるかに高性能な新ゲーム機を開発すると明言したのである。
「XBOX」が投げかける波紋「XBOX」の仕様概要を見てみよう。
心臓部にあたるCPU(中央演算処理装置)の情報処理速度は600MHz、映像表現能力は毎秒3億ポリゴンで、プレステ2の数値と比較して2、4倍の高レベルである。
また、プレステ2と同じように、DVD(デジタル・ビデオ・ディスク)の再生機能を備え、インターネット接続も可能にしているが、通信回線の種類などについては明らかにしていない。
Sはプレステ2を超高速のブロードバンド(広帯域)・ネットワークに接続させることを明言していることから、当然のことながらMSもブロードバンド・ネットワークへの接続を想定しているのではなかろうか。
すでにソフトについてはKミ、などの大手企業数社が、開発に乗り出す意向を明らかにしている。
また、セガ・エンタープライゼスなども、自社の「ドリームキャスト」にMSのOSを採用していることから、ソフト面での協力関係を模索しはじめている。
高性能のハードウェアの誕生は、ソフト開発の可能性やゲーム機市場を広げることは確かだ。
だが、ハードウェアが高性能になればなるほど、今度はそれに対応できるソフト開発技術力が問われることになる。
このため、高度なソフト技術者を抱える、ごく限られた企業しかソフト供給ができなくなるのではないかという懸念が早くもなされている。
Kミの上月景正社長は、「XBOXという新しいプラットフォームの誕生は、家庭用ゲーム機市場を拡大するので歓迎したい。
当社はXBOX向けの開発チームを編成し、どこよりも早くタイトルを発売したい」と、早くも意気込みを見せている。
これまでパソコンは、ハイエンドの娯楽機として常に中心的な存在であった。
しかし、パソコンよりもはるかに高性能なゲーム機の相次ぐ登場により、ゲーム機主体のプラットフォーム上で、パソコンに代わる新しい娯楽を提供することが求められはじめた。
MSのゲーム機市場への参入について、SのD井は次のような実に微妙なニュアンスの発言をしている。
「最近、B・G会長と話し合う機会があり、お互いにいろんな事業に進出しているが基本的にMSはソフトウェア会社であり、Sはハードウェア会社であるということになった。
そこにおいては、お互いに競争や協力関係があるだろうと。
その意味でXBOXとプレイステーションも、同じように競争と協調の部分があると思う。
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